目覚まし時計にも色々な種類があります。
シンプルに音が鳴るだけのモノや、カーテンレールに連動して、自動で太陽の光を取り込むモノ。
はたまた匂いを発生させたり、ミニガンで的を撃たないと音が止まらないってのもありますよね。
睡眠の深さを計測して、浅いときに目を覚ませるなんて機能も、よく目にするようになりました。
不快感を与えて目を覚まさせることだけを目的に作られていましたが、だんだんとどうすれば気分よくすっきりと目覚めさせるかと言う風に進化してきたように思います。
そんな中、こちらの目覚まし時計は原点回帰と言いますか、ただの退化と言って過言ではありませんが、利用者を不快な気分にさせて目を覚まさせるという分野の目覚まし時計ですね。
生魚を触った時のぬめり感と、まとわりついて石鹸では落としきれない生臭さと言う不快感を味わわせることによって、眠気を吹き飛ばすという力技の商品となっています。
眠るためには心地いい状態でないといけません。
安心できるからこそ眠れるのです。
それを逆手だか順手だかわかりませんが、利用して生まれたのがこの目覚まし時計ですね。
ただ、一つ難点と言えばビチビチと跳ねる音だけでは、気づかないんじゃないかと言う点です。
ビチビチっていう音に気づける時点で、だいぶ眠気が浅い状態だと思われます。
普通の時計でも十分に起きられることでしょう。
わざわざ不快にならずとも起きれると思います。
どうせならもっと水をまき散らしてほしいですね。
髪の毛がぐっしょり濡れるくらい濡れたら、それはそれでやはり不快感が倍増して、より起きやすくなることでしょう。
開発者曰く、「目覚まし」から「ま」を抜かして読むと「めざし」となることから、このような生魚型の目覚まし時計を製作したとのこと。
「めざし」から魚を使った時計を作っただけで満足してしまったようです。
そこからもう何個か思考を深めて、より不快な要素を足していくと、より強度の増す目覚まし時計になったことでしょう。
ビチビチと言うだけでは弱すぎます。
ビチビチで起こすつもりならば、「めざし」にこだわるのではなく、マグロやサメと言った大型魚をモチーフにしてもいいわけです。
触ることに関しても、よりぬめり感を出すのであればタコやナマコが効果的でしょうし、ハリセンボンなどにすれば痛みと言う最強の不快感を与えることが出来ます。
さらに思考を深めれば、クラゲやエイなどを使用して、毒を注入するという考えも出来ます。
そうすると最悪、永遠の二度寝になってしまいかねませんが、強度で言ったらこれ以上はないでしょう。
ついでに匂いの方も考えると、同じ魚と言うことで、くさややシュールストレミングなどの方が臭さで言ったら上です。
シュールストレミングの場合、あとちょっと衝撃を加えたら破裂するくらい膨張した缶を使用すれば、匂いプラス爆発の衝撃も加えることができ、絶対の目覚めを約束してくれる目覚まし時計になったことでしょう。
このように最初のアイデアを実現させただけで満足するのではなく、多段思考によってより遠くまでアイデアを到達させることが大切だと言うことが学べる4コマ漫画ですね。